四季百景和歌山市

下記情報は2018年6月30日をもって終了しました。

学芸員が教えます 和歌山城天守閣再建60周年

春号 再建工事で発掘された遺物

銀明水の7体の石仏

今年は和歌山城天守閣が再建されて60年です!

現在の天守閣は昭和33年(1958)10月に再建されました。再建工事は昭和32年(1957)から行われ、その過程でさまざまな遺物が発見されましたが、ここに祀られているのはその1つです。

銀明水の7体の石仏

裏坂にある「銀明水(ぎんめいすい)」という井戸の裏側に、7体の石仏が祀られています。

7体のうち、古い5体の石仏が再建工事の際に発掘されたものです。そもそもお城の石垣の裏側には小さな石がたくさん込められているんです。もちろん天守台の石垣の内側にも小さな石が入っています。

五輪塔

それはどうしてですか?

石垣を裏から支え、水はけを良くして石垣を維持するためです。当時は手頃な石が不足していたようで、お寺から石仏や五輪塔を持ってきて、そのまま裏ごめの石として使用していました。それは呪術的な意味合いなどではなく、本当に石としての役割だったようです。

展示物

こちらにあるのが五輪塔ですね。石垣に裏側があるなんて初めて知りました!

続いて天守閣の内部です。こちらでは再建工事中に発見された地鎮具を見ることができます。

展示物

地鎮とは何ですか?

建物を建てる際、工事の無事などを土地の神様に祈る儀式の事を言います。展示しているものはその際に埋納された物で、瓶子・鉄玉・輪宝などを、出土したと伝わる配置のまま展示しています。これらは嘉永3年(1850)の天守閣再建時の物とされています。

そんなに古い物! 江戸時代後期ですね。

嘉永3年落成の天守閣再建に先立って、弘化4年(1847)11月に地鎮祭を行った記録があります。地鎮具の製作方法、儀式の作法などから、この地鎮具が埋められたと考えられているんです。

天守閣の内部には貴重な資料がまだまだあるので、ぜひご覧いただいて、和歌山城の歴史に想いを馳せてください!

教える人・教わる人

和歌山城information

天守閣前売店がリニューアル!

和歌山城天守閣前の売店が4月(予定)にリニューアルします。新しい売店では、時代衣装を着た店員さんが笑顔でお出迎え。お土産物を購入できたり、軽食なども楽しめます。

天守閣前売店

天守閣再建60周年インスタグラム開始!

和歌山城天守閣再建60周年記念のインスタグラムアカウントができました。和歌山公園内の美しい写真やトピックスなどを発信しているので、ぜひフォローして和歌山城の魅力を感じてください。

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@wakayamajo60th_official

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